頭皮ケアの基礎知識

薄毛の原因にはどんなもの
があるの?

最近、薄毛が気になる方、このままどんどん薄くなったらどうしようかと悩んでしまいますよね。薄毛の原因はいったい何でしょうか?薄毛になるメカニズムと、それを引き起こす原因について解説します。

薄毛になるメカニズム

薄毛とは、髪の量が減ってボリュームがなくなり、地肌が見えてしまう状態のことを言います。なぜ、髪の量は減るのでしょうか。薄毛になるメカニズムを見ていきましょう。

髪の量が減る原因は、髪の毛の状態によって2つのケースに分けられます。
・髪が抜けているわけではないが、毛が細くなることで薄くなるケース
・髪が抜けることで薄くなるケース

髪の毛が細くなったり、1日に150本以上も抜けたりするのは、ヘアサイクルの周期が短くなることが原因です。髪の毛は常に伸び続けるわけではなく、生えて抜け落ち、また生えてくる――というように、一定の周期で生え替わりをくりかえしています。これをヘアサイクルと呼び、一回の周期は平均して4~6年とされています。

具体的には、ヘアサイクルは、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階に分けられます。成長期は、髪の毛が生えてから成長が止まるまでの時期のこと。通常2~6年ほどかけて、髪の毛は太く長く成長します。髪の毛の成長が止まる約2週間が退行期。休止期は、毛根が退化して髪の毛が抜け落ちるまでの時期をいい、期間は約3か月です。薄毛になる人の多くは、ヘアサイクルの周期が短くなり、十分な成長期を経ずに退行期に入ります。これにより未熟な毛が増えるので、全体的に細い毛が増えたり、抜けやすくなるのです。「髪が抜けているわけではないが、毛が細くなることで薄くなるケース」は、主にこの原因による薄毛と考えられます。

また、なんらかの外部刺激による頭皮環境の悪化で抜け毛が起こり、それにより薄毛になる場合もあります。この場合は、毛が細くなることで薄毛になるのではなく、脱毛により薄くなるケースに当てはまります。

薄毛になる原因

では、なぜ薄毛につながる上記のようなメカニズムが引き起こされるのでしょうか?それには、主に以下のような原因が考えられます。原因は一つに限らず、複数が影響しあうことがほとんどです。

●ホルモンの影響
ヘアサイクルが短くなるのには、「ジヒドロテストステロン」という活性型男性ホルモンが影響している場合があります。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの「テストステロン」が毛乳頭や皮脂腺にある酵素「5α-リダクターゼ」によって変換されてできたもの。これが毛乳頭細胞のレセプターと結合すると、ヘアサイクルの成長期に影響を及ぼし、通常4~6年あるヘアサイクル周期を短くしてしまうのです。

この原因による薄毛は、髪の生え際や頭頂部などから薄くなるのが特徴で、成人男性に多く見られることから「男性型脱毛症」、または「AGA(AndroGenetic Alopecia)」と呼ばれます。これには、遺伝的な要素が影響するともいわれています。

●血流の悪化
髪の毛は、頭皮の毛細血管から栄養をもらっています。そのため、頭皮の血流が悪化すると、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足することに。十分に成長しきれない未熟な毛が増えたり、髪が抜けやすくなります。

●皮脂の影響
頭皮環境の悪化による脱毛の主な要因には、過剰な皮脂があります。頭皮は、人間の体の中でも皮脂の分泌量が多い部位です。皮脂が過剰に分泌され、頭皮に余分な皮脂が溜まると、皮膚にもともと存在する常在菌の一つ、マラセチア菌が増殖。マラセチア菌は、皮脂を脂肪酸に分解します。脂肪酸は刺激が強く、毛穴をふさいだり、かゆみやフケ、炎症といった頭皮トラブルを引き起こします。頭皮の炎症がひどくなると、炎症部位の髪の毛が抜けてしまうのです。この症状を指して、「脂漏性脱毛」と言います。
※マラセチア菌について、詳しくは『頭皮のかゆみ・フケは菌が原因かも?』をご覧ください。

このように、薄毛になる原因はさまざまです。まずは、自分の薄毛はヘアサイクルが関係しているのか、頭皮環境の悪化による脱毛が原因なのかを知り、今後の予防と改善につなげましょう。